工業高校のイケメン達に愛されて【上】




あ…保健の先生だ。


ここは、やっぱり保健室だ。


あたしは保健の先生と眠っている滝本くんを交互に見た。



「あのっ、あたし…」


「中村さんね、球技大会の前に倒れちゃったのよ。それで、滝本くんがここまであなたを運んできてくれたのよ。」


「た…滝本くんが…?そうだったんですか…。」



…意識を失う前。


たしかに誰かに抱き上げられたのは、覚えている。


心地いいって、感じたことも…。



「そうよー。それに滝本くん、あなたについていたいって、ずっとつきっきりで隣にいてくれたのよ。優しいお友達ね。」


「………は、はい…。」



あたしは、保健の先生にこくりと頷いた。


滝本くん…。


あたしに、いつも意地悪しか言わないのに。


そんな優しい一面が…あったなんて。