あ…保健の先生だ。
ここは、やっぱり保健室だ。
あたしは保健の先生と眠っている滝本くんを交互に見た。
「あのっ、あたし…」
「中村さんね、球技大会の前に倒れちゃったのよ。それで、滝本くんがここまであなたを運んできてくれたのよ。」
「た…滝本くんが…?そうだったんですか…。」
…意識を失う前。
たしかに誰かに抱き上げられたのは、覚えている。
心地いいって、感じたことも…。
「そうよー。それに滝本くん、あなたについていたいって、ずっとつきっきりで隣にいてくれたのよ。優しいお友達ね。」
「………は、はい…。」
あたしは、保健の先生にこくりと頷いた。
滝本くん…。
あたしに、いつも意地悪しか言わないのに。
そんな優しい一面が…あったなんて。



