意識が朦朧として、その声がどんどん遠ざかっていく。
「…緋奈!しっかりしろよ!」
…あたしのことを呼んでいるのは、滝本くん…?
いつも、チビとかマリモって呼ぶくせに。
今滝本くん、あたしのこと名前で呼んでる、気がする。
その声は焦っていて、でもその中に優しさ、温もりが感じられた。
「緋奈…!」
必死にあたしを呼ぶ声と同時に、誰かによってあたしの体が抱き上げられた。
意識が朦朧としてるから、誰なのかわからない。
…でも、あったかいや。
あたしを抱き上げた人物に居心地の良さを覚えながら、あたしは意識を手放した_____。



