「…おい。そろそろ時間だから、体育館行くぞ。…立てるか?」
お腹の痛みと吐き気に耐えていると、あっという間に試合の時間が近づいて来たみたいで。
体調は一向に良くならないけど、でも試合見たい…。
珍しく少し優しい滝本くんが、手を差し伸べてくれる。
「立て…る…」
滝本くんの大きな手のひらに自分の手を重ねて、立ち上がろうとした時…。
「…ごほっ」
急にまた下腹部を締め付けられるような痛みと喉元の吐き気で、あたしは滝本くんから手を離して地面にうずくまった。
「おい…!」
頭上から滝本くんの焦った声が聞こえる。



