「____これからは僕たち4人が、緋奈ちゃんのことを守るよ。」
泣き止んで少し落ち着いた緋奈ちゃんに、真剣な表情で陸が言ったこの言葉。
これは、さっきの俺たちの会話からだったんだ。
「え…?」
真面目な顔をした陸に、まだうっすらと涙目の緋奈ちゃんはきょとんとした表情を浮かべる。
はじめは、そのままきょとんとした表情で俺らのをキョロキョロと見つめていたけど。
緋奈ちゃんも少し考え込むと。
「…お願いします。」
まだ目が少し赤いまま、はにかんで緋奈ちゃんは俺らにそう言った。
その表情が、とてもかわいくて。
同時に、俺は緋奈ちゃんを抱きしめた感触を思い出した。



