でもどうしても考えてしまって、考えると同時に自分の顔がどんどん熱くなっていくのがわかる。


俺今きっと、顔赤い。


ただのヘンタイじゃないか…。



「う…っ」



すると、緋奈ちゃんがうめき声をあげた。


そうだよね。


満員電車で、ずっと俺の胸に密着しているから苦しいよね…。


ごめんね…。


心の中で謝りながら俺は、



「ひ、緋奈ちゃん、あともう一駅だから頑張って。」



平静を装って、こんな言葉を口にしたけど。


俺の顔の赤みはそのままなわけで。


俺はそんな状態なのに、緋奈ちゃんが顔を上げた。




「…っ」



きっと、顔が赤い俺のことを緋奈ちゃんは不思議に思っているだろう。