「え、チビ…?」 いきなり自身に放たれた一言に、驚きを隠せない中村 緋奈。 情けないことに、ドキドキしすぎて頭が回らなくなった俺は…。 「そ、チビ。しかもその頭、マリモみてぇ。」 ふわふわさらさらのショートボブがとてもよく似合ってるそいつに、さらにひどい言葉を投げかけてしまった。 目の前にいるそいつは、驚いていたような表情がだんだんと納得できないような怒りの表情に変わっていった。 そんな表情でさえかわいいと思ってしまう俺は、我ながらひどい男だ。