「_____緋奈ちゃん…_____」


「…んん?」



奴らの楽しそうな話し声が聞こえる。


なんだ、なにを盛り上がってるんだ…?


明るく話してる魁斗や陸の声が聞こえてきて、目を覚ました俺は突っ伏していた体をゆっくり起こした。


重たい目を開いて軽くこすりながら、声のする方を振り向いた。



「おーい、何お前らだけで盛り上がってんだよ?」



俺はそう言いながら後ろを振り向く。


振り向いた途端、驚きでぎょっと目を見開いてしまった。


魁斗と陸が話してたヤツは…右斜め後ろに座ってた、女…だったからだ。