「いいのよ緋奈。無事に高校進学は決まったんだもの。あなたが高校生活楽しんでくれれば、お母さんそれでいいの。がんばってね?」


「………………。」



ああ…そんなふうににこりと笑って言ってくれるお母さんは、やっぱり優しい。



「緋奈の進学した学校が有名な進学校でも、そうじゃない高校でもお母さん気にしないから。ね?」


「う、うん…。」



お母さんの笑顔とその言葉で、あたしの受験の失敗に悲しんでなんかいない。って、わかった。


あたしを応援してくれているのがすごく伝わってくる。


…でも、今のところ高校生活を楽しめる自信は…あまりないんだけど。


主に人間関係とか工業関係の勉強面で心配なんだけど…それは、やっぱり自分で一生懸命頑張らないとだよね。