テーブルの上のお菓子に手を伸ばした湊……。 「あ、ちょっと!最後の1本!」 湊が残り1本のポッキーを手にとった瞬間、あたしは頬をプクッと膨らませる。 「……おまえってホント、ケチだよな?」 「湊こそ、思いやりってものが1ミリもないよね?」 「悪かったな」 「あたしにちょーだいよっ」 「やだ」 「ちょーだいってば!」 「やだっつってんだろ?」 湊が口にポッキーを入れようとするのを、なんとかして阻止しようとしたら……。 ――ドサッ。 ソファーの上で、湊の体の上に乗っかってしまった。