あたしたちは高校を卒業したら、 結婚式をあげることになっている。 湊にプロポーズをされたのは、あの日だった。 あたしが、お母さんの病気のこと、すべてを知ったあの日。 うちの玄関の前で、 あたしが湊の腕の中で泣いていたとき――。 『これから話すこと、いまはまだ……俺たちだけのヒミツにして』 『……ヒミツ?何……?』 あのとき、湊は言ってくれた。 『高校卒業したら、俺たち結婚しよ』 その言葉に驚いたけど、湊にはちゃんと考えがあった。