【結雨side】 ――――――――…… 部屋の窓から、涼しい風が入ってくる秋の朝。 ベッドで眠っていたあたしは、ぼんやりと目を覚ます。 あたしの隣には、気持ち良さそうに眠っている湊がいた。 布団をめくって起きようとすると、 あたしの体を押さえつけるように湊の腕が飛んできて、起き上がれなくなる。 湊の腕をそっと退かそうとすると、 今度は湊の片方の脚があたしの上に乗ってきて、完全に動けなくなった。