幼い頃の記憶を思いだしながら。 雨の中、再び歩きだす。 あたしは……どこまで歩いてきたんだろう。 この道も見覚えがあるような、ないような。 交差点の角を曲がると、だんだん記憶がよみがえってくる。 あたりを見まわしながら、ゆっくりと歩いていると……。 「……あった」 バス停の前にある、昔ながらの喫茶店。