恋する僕らのひみつ。




俺がリビングのソファに座ると、あとから追いかけてきた親父は、俺の前に立った。



「……結雨ちゃんと付き合ってるのか?」



「……うん」



親父は俺の隣に腰を下ろすと、うつむいたまま少しの間、黙り込む。



何かを考えている様子だった。



まさか、こんな形でバレるなんて思わなかった。



なんで親父は、玄関の外にいたんだ?



さっき俺が家を飛び出したとき、親父は寝室にいたはず。



明日も仕事で朝が早いと言っていたから、とっくに寝ていると思っていた。



結雨の母親と、会って話でもしていたのか?



親父は大きく息を吐きだしたあと、うつむいたままつぶやいた。



「結雨ちゃんとは別れるんだ」