うちのクラスは、女子も男子も浴衣を着て、 グラウンドの隅の屋台で、やきそばを作って売っている。 「いらっしゃいませーっ」 あたしは大きな声で叫びながら、 行列に並ぶお客さんたちに紙コップに入った麦茶を配っていた。 煙に包まれながら、鉄板でやきそばを焼いている湊のほうを、チラッと見る。 浴衣の袖をまくって、首元にタオルをかけて。 めずらしく湊が頑張っていた。 浴衣姿は、いつもと違う気分で、なんだかドキドキする。