恋する僕らのひみつ。



「やっぱり……結雨ちゃんは、すごいね」



奈乃は、悲しげに微笑んだ。



「どうしてあんなことされたのに、来瞳先輩のこと許せるの?なんで何事もなかったみたいにできるの?」



許したわけじゃないよ。



でも、もう考えたくなかった。早く忘れたかった。



「あたし、浮気されて二階堂先輩に復讐しようとしたじゃない?」



気づいたんだ、あたし。



誰かを憎んだり、恨んだりするのも、

すごく疲れるんだなって。



心が揺さぶられて、振りまわされて、

泣きじゃくって。



あんな思い、もう二度としたくない。



「誰かを憎んでる時間なんて、人生の無駄遣いかもって思ったんだよね」



過ぎた時間は、二度と戻ってこないのに。



そんな時間、もったいないかもって。



二階堂先輩に復讐したおかげで、あたしは学んだから。



「だから来瞳先輩のことも、忘れることにした」



「簡単に忘れられる……?」