恋する僕らのひみつ。




「だけど、どんなにつらくてもママには、ママだけには……絶対に言えなかった」



お母さんとふたり暮らしの奈乃は、



看護師として必死に働いているお母さんに、心配かけたくなかったと言った。



お母さんとふたり暮らしというのは、



あたしも同じ境遇だから、奈乃の気持ちは痛いほどわかる。



自分のために毎日がんばって働いてくれてるお母さんに、



悲しい思いさせたくない。



心配なんて、させたくないんだよね。



「追い詰められて、だんだん死にたいって思うようになったの。その気持ちが強くなる度に、この場所に立った」



誰にも助けを求めることができなくて。



奈乃は、たったひとりで必死に耐えていた。



死にたい、もう死んじゃいたい……。



そんなふうに自分を追いつめるほど、奈乃は苦しんでた。