その日の夜。 夕飯を食べ終えて、俺はソファに座ってテレビを見ていた。 結雨の母親は食卓に座って、計算機をたたきながら家計簿をつけているようだ。 「おばさん」 「なぁに?」 「親父からちゃんと俺の分の生活費もらってる?」 「ちゃんともらってるわよ。湊くんたら、そんなこと心配しなくていいのよ」 「いや、俺よく食うし」 「たくさん食べてくれたほうが作りがいあるわよ。結雨だってよく食べるしね」 それはそーだけど。