平凡だったはずの日常に、突然訪れた出来事。 それは、高2になる前の春休み初日のことだった――。 家にひとりでいたあたしは、 夕方、ベランダに干した洗濯物を取り込む。 『ふぅ。よし、たたみますか』 リビングのソファに座って服をたたんでいると、テーブルの上に置いたケータイが鳴った。 二階堂先輩……彼氏からのメールだった。