「あんたに子供はいないのか?
そんなふざけた理由で、子供を殺していいと
本気で思ってんなら、人間辞めたほうがいい
これ以上、その子供に近づいたら俺がお前を殺すぞ!」

構えていた剣を

本気で貴族に向けている

男の目は本気で

周りの青の騎士達もそこまで男がキレるとは思ってなかったのか

やや焦りが出ている

男の子の両親は庇うようにして

男の子を抱き締めている

雫は、フードを被ったまま

広場の中心に出て行った

突然緊迫した中に入ってきた女に

みんなが注目していた

「貴方たちはタヤル族がどういう者か知ってるのかしら?」