【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



笑顔でメールを確認する未菜。

そんな未菜の表情が固まった。



《好きです。》



長文ではない、明らかに一瞬で読める文。



その時、



「瑠星!未菜ちゃん!」



翼が俺と未菜の名前を叫んだ。

気付けば花火の明かりはなく、もう全てやってしまったようだった。



「今行く!!」



俺はベンチから立ち上がると、翼に聞こえるよう叫んだ。



そして、翼に名前を呼ばれハッとしたのか未菜は小さく〝えっと〟と呟いた。

今の俺には振り返り未菜の顔を見る勇気はなかった。

だからその代わりに、



「嘘じゃないから」



と伝え俺は翼のいる方に歩き始めた。

歩いてる最中、後ろからずっと見られているように感じ背中がもどかしかった。