【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



やけに仲良く見えるし...いや、もとからこんなんだっけ?

今日1日頭の使い過ぎで軽く頭痛がする。



「じゃあ、会場行こっか!」



翼は手をパチンと合わせると、みんなにそう告げた。

そしてみんなでゾロゾロと会場へ向かう。

花火大会は河川敷で行われるため、河川敷付近になると人が溢れていた。



「迷子になるなよー」



翼が俺にふざけて言ってきた。



「ならねぇし」



冗談を言うとか、全く呑気なもんだよ。



それから俺達は場所を取ると、花火が打ち上がるまでの時間お喋りやお菓子を食べながら過ごす。

そして花火が上がると目を輝かせて眺めた。



俺はというと、イライラしたこの気持ちと、目の前に繰り広げられる綺麗な花火のギャップになんとも言えない気持ちになって、心の底から楽しめないでいた。