【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「俺、告白する」



ハッキリと言われた言葉。



告白って...好きな人に想いを伝えるやつでしょ?



「...まじで?」



てことは、もしも返事がOKだったら...

翼と未菜は付き合うって...こと?



「まじ」



そのことを考えたら、どうしようもなく胸が張り裂けたように痛くなった。



「...い...つ......その、言うの...?」



...こんなの...最悪だ。

こんな状況になって、初めて自分の気持ちに気づくなんて。



「今日の花火大会」



俺は...未菜が好きだ...



「そっか...そっか......」



けれどその相手は、翼の好きな人。

あんなに無邪気に彼女のことを好きでいた翼を知っている以上、この気持ちを彼に言えない。



「が、頑張れよ!!」



だから俺は無理矢理笑うと、背中を押す言葉を掛け応援した。



「......ありがと」



翼はそう言うと、それから一言も口を開くことはなかった。

そうして俺達は別れ、家へと帰った。