部活の時みたいに汗をかいてる。
「あ、暑くてさ」
「ふぅーん。ならこれあげる」
俺は母さんが持たせてくれた保冷剤を渡した。
保冷バッグの中に入れていたから、少しは冷たい。
「ありがとう」
保冷剤を受け取ると翼は首に当て涼んだ。
それから俺達は暑さのせいでバテ、口数が減っていった。
「...」
「...」
「なぁ...瑠星」
けれど先に口を開いたのは翼のほうだった。
「なした?」
「......」
話し掛けてきたわりに次の言葉を言おうとしない。
「翼?」
「...俺さ、未菜ちゃんに告ろうと思うんだ」
けれど翼から返ってきた言葉は予想以外で、一瞬フリーズした。
「...えっと...えっ?」
やっと頭が働き出し、言葉を返そうとするが...
今の俺にはこの返しで精一杯だった。


