【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



部活の時みたいに汗をかいてる。



「あ、暑くてさ」



「ふぅーん。ならこれあげる」



俺は母さんが持たせてくれた保冷剤を渡した。

保冷バッグの中に入れていたから、少しは冷たい。



「ありがとう」



保冷剤を受け取ると翼は首に当て涼んだ。

それから俺達は暑さのせいでバテ、口数が減っていった。



「...」



「...」



「なぁ...瑠星」



けれど先に口を開いたのは翼のほうだった。



「なした?」



「......」



話し掛けてきたわりに次の言葉を言おうとしない。



「翼?」



「...俺さ、未菜ちゃんに告ろうと思うんだ」



けれど翼から返ってきた言葉は予想以外で、一瞬フリーズした。



「...えっと...えっ?」



やっと頭が働き出し、言葉を返そうとするが...

今の俺にはこの返しで精一杯だった。