【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「瑠星帰るべ」



「あ、うん」



俺達2人はトボトボと歩き出した。



「ところでさ、瑠星って携帯買わないの?」



突然そんな言葉を掛けられて驚いた。

その途端ポケットに入っている携帯に重みを感じ、そして手に汗握った。



けれど嘘をつくほどのものでもない。

だから俺はポケットから携帯を取り出し、翼に見せた。



「...実は昨日買ってもらったんだ」



「えっ!?」



タイミングが良すぎる話題に翼は拍子抜けした顔をしている。



「いや...その...あった方が便利かなって」



嘘は言ってない。

だけど、便利とかなんて考えてなかったのも事実。