「瑠星帰るべ」
「あ、うん」
俺達2人はトボトボと歩き出した。
「ところでさ、瑠星って携帯買わないの?」
突然そんな言葉を掛けられて驚いた。
その途端ポケットに入っている携帯に重みを感じ、そして手に汗握った。
けれど嘘をつくほどのものでもない。
だから俺はポケットから携帯を取り出し、翼に見せた。
「...実は昨日買ってもらったんだ」
「えっ!?」
タイミングが良すぎる話題に翼は拍子抜けした顔をしている。
「いや...その...あった方が便利かなって」
嘘は言ってない。
だけど、便利とかなんて考えてなかったのも事実。


