そして、走ってきたおかげで直ぐに学校にたどり着いた。
ポケットに忍ばせていた腕時計を見れば、かなり早い。
練習が始まる1時間前。
こんな時、携帯とかあれば...暇つぶしができたり、翼に連絡することだってできるんだろうけど。
けれど俺は生憎携帯を持っていなかった。
部活で忙しい今、そこまで必要性を感じてなかったからだ。
...仕方がない。
テニスコートにでも行って先に準備しておこう。
そう思い俺はテニスコートへと足を運んだ。
そんな時、
「りゅうせーい!!」
名前を叫ばれ後ろを振り返れば翼がいた。
「なしたんだよ?翼が早く来るなんて珍しいべさ」
いつも他の部員より少し遅く来る翼。
翼は朝が弱いのだ。これは部員全員...いや、顧問も知っていること。
だから珍しすぎた。


