【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「だよなー」



どうやら俺の言葉が聞こえていたらしい。

翼はうんうんと頷き俺の隣にやって来た。



別に集中してなかった訳でも、つまらなかった訳でもない。

ただ...なんとなくいつもより時間が過ぎるのが遅かった。ただそれだけのこと。



「やっぱり、未菜ちゃんがいないからだよなぁ」



「未菜?」



どうしてここで未菜が出てくるんだ?



不思議に思い翼を見れば、彼は俺と同じ様に不思議そうにしながら俺を見ていた。



「未菜ちゃんいたらさ、今日もやるぞーーーっ!!!って気合が入るわけよ。いつも以上にさ」



気合...か。

てか、翼のやつ毎回毎回そんなことで気合入れてたのかよ。



「それにさ、未菜ちゃんと学年も違うし会える貴重な時間なわけ。好きな人との時間なんてあっという間に過ぎ去るべさ」



「へぇーそうなんだぁーー」



こんな惚気を聞かされて棒読みでリアクションを返す。