【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「えっと…その…」



未菜は余計に涙目になっていた。



……俺のせいだ。



ごめん。ごめん…未菜…



「用が無いなら僕に話し掛けないでくれる?」



本当はこんなこと言いたくない。

話し掛けるなとか思っていない。



でも、これで俺のことを嫌いになってくれたら…

未菜と関わらなくて済むんだ。



俺から突き放すのは辛い…

だったら未菜から突き放してくれ。



「じゃあ、俺行くから」



俺は気持ちを落ち着かせるためテニスコートを出ようと立ち上がる。



「あの!!昨日はすみませんでした…けれど…思い出せなくて…」



けれど未菜の言葉に足が止まる。