夢はいつもそこで終わる──



目が覚めた俺はいつも額に涙のあとがついていた。



頭もガンガン痛む。

酷い時は吐き気も催す。

だけど、誰にも助けを求められない。

求められたとしても俺なんかが楽に生きていたらダメなんだ。



俺は一生この思いと隣合わせで生きていかなくてはならない。

苦しくて、苦しくて、剥せるものなら、置いて行けるならとっくに置いてる。

でも、それは出来ないから...俺は一生苦しみもがき続けるしかない。



これは罰なんだ。



大切な人を信用しなかった俺に。

大切な人を傷つけた俺に。

大切な人の側にいなかった俺に。



神様が与えた罰。



俺は笑う資格も、泣く資格も、喜ぶ資格も、落ち込む資格も、幸せになる資格もない。

だから本当は夢の中でも泣いたらいけないんだ。

なのに俺は夢を見た時には必ず泣いてしまう。



俺はそんな俺自身が大嫌いだ。



そんな俺は心に鍵を掛けて、須藤瑠星という人間を捨てた──