【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「てかさ、それは瑠星が持って行きなよ」



「は?なして」



なんの根拠があるんだよ。



「俺達は部活終わったばっかりで疲れてるの。玲依ちゃんは女の子なんだし、早く帰らせてあげたいじゃん。だから、瑠星が行きなよ」



...俺だって部活終わりだし。



「...ほら。鞄ないと相川さん困るんじゃないの?」



確かに困る。



「...分かったよ」



「先帰ってるからー」



「うん」



俺は渋々承諾すると部室を後にし保健室へと足を運んだ。

校内には生徒がほとんど残っていなく、電気があまりついていない。

そんな中を1人上靴を鳴らしながら歩く。



コンコン──

ガチャ──



「あ、鞄?部活お疲れ様」



俺がドアを開ければ、保健室の先生が笑顔で出迎えてくれた。



「......相川さんは?」



鞄を渡して直ぐに立ち去れば良いものの、いくら寝不足と分かっていても、心配なものは心配。