【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



それから私は未菜の1番の支えになると決めた。



未菜が辛い時、悲しい時、苦しい時、少しでも支えられるように。

少しでもその気持ちを和らげられるように。

1番に未菜のことを考えて側にいた。



私がした酷いことは消したくても消せない。

未菜が覚えていなくても、決して忘れてはいけない。



だからこそ、未菜の側で支えたかった。



未菜は最初私の存在に戸惑っていたけれど、月日を重ねる度に私達は仲良くなっていった。



そしてある日、未菜は札幌の高校に進学すると言った。



「記憶をなくしたことで、沢山の人に迷惑をかけているから。だから私のことを知らない場所で生活したい」



そう静かに話した。



てっきり地元の高校に進学すると思っていたため、未菜の言葉には正直驚きを隠せない。

でも、そんなことを考えていた未菜に凄く申し訳なく感じる。



私があんなことしなければ、未菜が悩むこともなかった。

未菜は覚えていなくても、その辛さは今も残っている。



「...私も...未菜と同じ高校に進学する」



私はそう告げた。

真剣な眼差しで言ったため、未菜は静かに〝ありがとう〟と言った。



それから私達は札幌の高校に進学するために勉強に励み、無事合格したのだ。