それから私は未菜の1番の支えになると決めた。
未菜が辛い時、悲しい時、苦しい時、少しでも支えられるように。
少しでもその気持ちを和らげられるように。
1番に未菜のことを考えて側にいた。
私がした酷いことは消したくても消せない。
未菜が覚えていなくても、決して忘れてはいけない。
だからこそ、未菜の側で支えたかった。
未菜は最初私の存在に戸惑っていたけれど、月日を重ねる度に私達は仲良くなっていった。
そしてある日、未菜は札幌の高校に進学すると言った。
「記憶をなくしたことで、沢山の人に迷惑をかけているから。だから私のことを知らない場所で生活したい」
そう静かに話した。
てっきり地元の高校に進学すると思っていたため、未菜の言葉には正直驚きを隠せない。
でも、そんなことを考えていた未菜に凄く申し訳なく感じる。
私があんなことしなければ、未菜が悩むこともなかった。
未菜は覚えていなくても、その辛さは今も残っている。
「...私も...未菜と同じ高校に進学する」
私はそう告げた。
真剣な眼差しで言ったため、未菜は静かに〝ありがとう〟と言った。
それから私達は札幌の高校に進学するために勉強に励み、無事合格したのだ。


