「......あの...どうしたんですか??」
「えっ...未菜?」
「...えっと...貴方は...その...」
未菜は困った表情を浮かべている。
「...誰...ですか??...」
そう言った未菜の顔はふざけてなんていなくて。
本気で私に聞いていることが分かる。
その途端、私は頭を強く殴られた衝撃が走った。
その言葉に私達の会話を聞いていたクラスメイトもザワつく。
「相川さんなに言ってるの?山野さんだよ?」
「未菜ちゃんふざけてるの?」
みんな未菜に言葉を掛ける。
でも、未菜は...
「山野...千沙...??...ごめんなさい、私分からない...」
何1つ。
私のことを覚えていなかった──
そのことをきっかけに、未菜は病院で検査を受けることになった。
そしてその結果。
私以外のクラスメイトの名前はもちろん、授業内容等他のことでは記憶に関する異常は見られなかった。
ただ...
私と瑠星先輩に関することは全て、記憶を無くしていた。


