【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「......あの...どうしたんですか??」



「えっ...未菜?」



「...えっと...貴方は...その...」



未菜は困った表情を浮かべている。



「...誰...ですか??...」



そう言った未菜の顔はふざけてなんていなくて。

本気で私に聞いていることが分かる。



その途端、私は頭を強く殴られた衝撃が走った。



その言葉に私達の会話を聞いていたクラスメイトもザワつく。



「相川さんなに言ってるの?山野さんだよ?」



「未菜ちゃんふざけてるの?」



みんな未菜に言葉を掛ける。

でも、未菜は...



「山野...千沙...??...ごめんなさい、私分からない...」



何1つ。

私のことを覚えていなかった──



そのことをきっかけに、未菜は病院で検査を受けることになった。



そしてその結果。

私以外のクラスメイトの名前はもちろん、授業内容等他のことでは記憶に関する異常は見られなかった。



ただ...

私と瑠星先輩に関することは全て、記憶を無くしていた。