【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



未菜が登校したのは、新学期からだった。

2、3年生はクラス替えもないため未菜と同じクラス。



新学期、登校した私は昇降口で生徒が話しているのが聞こえた。



〝相川さん登校してるらしいよ〟



「ねぇ!!今の本当!?」



顔見知り程度だったけれど、私は躊躇なく声を掛けた。



「うん。さっき相川さんのこと見たって人が「ありがとう!!」」



私はダッシュで教室へと向かった。



会ったらまず謝る。

話してくれないかもしれない。

話を聞いてくれないかもしれない。

だけど、土下座でもなんでもして謝る。



ガラガラ──



教室のドアを開ければ未菜は座っていて、久しぶりに登校した未菜の周りにはクラスメイトが数人いた。

そんな未菜は以前と変わらない笑顔を向け、楽しそうに会話をしている。



...ドクン...ドクン──



心臓は緊張で煩い。

私は震える足で未菜の元へ駆け寄った。



未菜の周りにいたクラスメイトは、私が泣いていることに気づき何事かと静かになる。



「...み...な......」



未菜はきょとんとした顔を私に向けていた。



「......ごめんなさい...本当にごめんなさいっ...」



私は周りの目など気にせず、ただひたすらに謝った。