未菜が登校したのは、新学期からだった。
2、3年生はクラス替えもないため未菜と同じクラス。
新学期、登校した私は昇降口で生徒が話しているのが聞こえた。
〝相川さん登校してるらしいよ〟
「ねぇ!!今の本当!?」
顔見知り程度だったけれど、私は躊躇なく声を掛けた。
「うん。さっき相川さんのこと見たって人が「ありがとう!!」」
私はダッシュで教室へと向かった。
会ったらまず謝る。
話してくれないかもしれない。
話を聞いてくれないかもしれない。
だけど、土下座でもなんでもして謝る。
ガラガラ──
教室のドアを開ければ未菜は座っていて、久しぶりに登校した未菜の周りにはクラスメイトが数人いた。
そんな未菜は以前と変わらない笑顔を向け、楽しそうに会話をしている。
...ドクン...ドクン──
心臓は緊張で煩い。
私は震える足で未菜の元へ駆け寄った。
未菜の周りにいたクラスメイトは、私が泣いていることに気づき何事かと静かになる。
「...み...な......」
未菜はきょとんとした顔を私に向けていた。
「......ごめんなさい...本当にごめんなさいっ...」
私は周りの目など気にせず、ただひたすらに謝った。


