「あっ...こんにちは、長沢先輩と......須藤先輩」
俺の存在に気づいた未菜は気まずそうに挨拶をする。
そんな挨拶に俺はもちろん無反応。
「もしかして移動教室?」
「あ、はい。これから体育で」
「そうなんだ!今どんなことしてるの?」
いやいやいや。
ここで話に花を咲かせるなよ!!
「長沢もう行くぞ」
流石に黙っていられなくて口を挟んだ。
でも、それが間違いだった。
「そんなこと言わないでさー。瑠星だって相川さんに会いたかったくせに」
はっ?何言ってるんだよ。
「長沢変なこと言わないで。僕は相川さんに会いたいなんて思わないから」
そうだ。会いたいなんて思わない。
思ったらいけないんだ。
未菜の前から姿を消したのは俺だ。


