【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「あれ...あの子...」



そんなことを考えていれば、長沢が言葉をポツリと零した。



長沢の視線の先を見れば、そこには未菜がいた。



移動教室かなにかかな。



「ねぇ、話し掛けてみようよ!」



「えっ?!」



何言ってるんだよ。

こんな校内でどうどうと話し掛けるなんて、俺にとったら自殺行為に近いだろ。



「ほらほら、相川さーん!!」



「ちょっ、待った」



長沢は俺の言葉なんか無視して名前も呼び出した。

挙句の果てに、未菜の元へ駆け出している。



...最悪だ。



長沢を置いて行くのも不自然なため、仕方がなく長沢の後を歩いて追う。

未菜と目を合わせないよう、視線を外しながら。