未菜の両親は俺を病室に案内すると、俺に気を使ってその場を立ち去った。
この薄い扉の向こうには未菜がいる──
ドクン...ドクン──
俺は心臓が煩くなるのを感じながらゆっくり扉を開けた。
知らぬ間に瞑っていた目を開ければ、まるで人形のように眠る未菜の姿。
俺はそっと未菜の側に近寄った。
数ヶ月ぶりに会ったのに、正直なところ嬉しいなんて気持ちはどこにもない。
あるのは...罪悪感のみ。
「...み......な......」
久しぶりに発した未菜の名前。
心の中では何度も何度も何度も発していても、いざ名前を呼べば声が震えた。
俺は未菜の手をぎゅっと握りしめた──
「...未菜...ごめん......」
こんな俺でごめん。
こんな彼氏でごめん。
信じてやれなくてごめん。
側にいてやれなくてごめん。
未菜への謝罪の言葉はとめどなく溢れ続け限りがない。


