【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「私は...欲しい物はなんでも手に入れたい主義なんですよ」



こんな状況でありながら、千沙ちゃんは笑顔で答えた。



「......意味が分かんない」



俺はそう言い残すと、走って未菜を追いかけた。



「未菜...!未菜...未菜」



未菜の姿が外に見え、上靴のまま外に出て追い掛ける。



「未菜!!未菜!!!!」



けれど呼んだ声は未菜には届いていないようで、未菜は校門前の道路に飛び出した──



その瞬間、



キキキキキィィィィッッ!!!!!

ドンッ──



耳を塞ぎたくなるほどのブレーキ音と鈍い音が響き渡る。

そして、未菜は空を飛んだ──



俺の視界に飛び込んできた景色は、降り積もった雪の上に横たわる未菜。

その周りには、綺麗な真っ赤な血が白い雪を赤く染めていく。



「......み...な......??」



俺はおぼつかない足取りで未菜の元に駆け寄り、未菜を抱き抱えた。