「...りゅ......ちゃんは......ち、さの...所に、行く...の...?」
未菜は涙で赤く染まった瞳を俺に向け尋ねた。
「あのさ、そんなことどーでも良いんだよ。まず、千沙ちゃんに謝れよ!!」
手を挙げたのは確かだ。
俺がどうのこうのより、謝るのが先だろ。
けれど未菜は頑なに首を横に振り謝ることをしなかった。
「お前なぁ「りゅーちゃんには分からないんだよ!!!!!!!!!!!!」」
その時、未菜は俺の言葉を遮って怒鳴り散らした。
こんな未菜の姿は初めてで、俺はただただ未菜のことを見ることしか出来ない。
「私がどんなに辛くたって、どんなに悲しくたって、どんなに寂しくたって笑顔でいた理由が分かる!?りゅーちゃんのことを避けてた理由が分かる!?花火大会の時だって待ち合わせ場所を変えた理由が分かる!?翼くんが転校した理由が分かる!?...分かるわけないよね......ははは」
「未菜......?」
「全部全部...りゅーちゃんに心配掛けたくなかったから、りゅーちゃんに迷惑掛けたくなかったから......翼くんがいなくなったのも、千沙のせい。私とりゅーちゃんの関係を壊してきたのも千沙。なのに......どうしてりゅーちゃんは、私じゃなくて千沙のところに行くの......?」
えっ......千沙ちゃんのせい??
「もう......いいよ...りゅーちゃんなんて知らない!!!!!!!!!!!!!」
「えっ、未菜!!」
そう言うと未菜は教室を飛び出した。
そして、俺の腕の中にいた千沙ちゃんは言葉を漏らした──
「あぁー...ウザイ」
「...千沙ちゃん...何言って」


