【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



俺は恐る恐る教室を出て、物音がした方向に足を運んだ。

多分、ここの空き教室だ...人の気配を感じる。



俺は恐る恐るドアに手を掛けたその時、



「絶対に別れないんだから!!!!」



中から未菜の声が聞こえてきた。

そしてそれと同時に、パシンッ!と乾いた音が響く。



「いった...なにするのよっ!!!」



この声は...千沙ちゃん??

痛いって...未菜なにしたんだよ!!



気づいた時には俺は勢いよくドアを開けていた。



教室の中に広がる光景は最悪。

机はいくつも倒れていて、その中に千沙ちゃんが未菜に叩かれたであろう頬を抑えペタンと座り込んでいる。

俺は直ぐに千沙ちゃんの元に駆け寄った。



「......未菜...なにしてるんだよ......」



未菜は俺を見て目を丸くしている。

そして、千沙ちゃんは静かに泣き出していた。



「わ、私は...ただ...」



未菜は涙を堪えながら必死に答えた。

だけど直ぐに、その涙は零れ落ちる。



「なんで、未菜が泣くんだよ」



人を傷つけたヤツが泣くとか最低だよ。



「...どうして...どうして...??」



「はぁあ?」