「瑠星それは言い過ぎだろ!!」
寧ろ、そんな未菜のことを庇った翼にも腹が立つ。
「じゃあ、今までなにしてたんだよっ!!昨日だってメール送ってきて、お前もどうせ俺のことを笑ってたんだろっっ!!!!!!」
だから余計に〝ごめん〟なんて言葉からは遠ざかる一方。
「りゅーちゃん...っ!!本当に...本当に...ごめんなさい...花火大会...行けなくて...」
「ハハッ...行けなくて??」
何言ってんだよ。
どうせ最初から俺と行く気なんてなかったんだろ。
その為に待ち合わせの場所もわざわざ変えてきて。
「...お前が俺になんの恨みがあるのか知らないけどさ......文句あるなら正直に言えよっ!!!!!!!」
まさか自分が、好きな人に怒鳴る日が来るなんて思いもしなかった。
「......りゅー...ちゃん...に...文句、なんて......ない...よ...」
未菜は号泣しながら必死に答えていた。
「もういい。お前らの顔なんて見たくもない」
俺はその場から立ち去った。
「待って...!!!」
けれどそんな俺に未菜はしがみついて来た。
俺は冷めるように未菜を見下すと、
「僕に触らないで」
強引に未菜の手を引き剥がし歩き出した。
後ろからは未菜の泣き声が聞こえてくる。
俺は耳を塞ぎたいのを我慢し、暗闇の中1人歩き続けた...
この時のことを俺は一生後悔するだろう。
バカな自分に。
素直じゃない自分に。
浮かれてた自分に。
嫉妬に狂った自分に。
だって...
この日、大切なモノを2つ無くしたのだから──


