パン!パン!パン──
花火の終わりを告げる音が辺りに鳴り響いた...
俺は結局、ただ1人駅に立ち尽くす。
さっきまでガラガラだった駅は、帰宅する人で徐々に溢れかえってくる。
俺は、涙を堪えきれず顔を手で覆うと空を仰いだ。
───
──
─
どれぐらい経っただろう。
辺りは先程までとは打って変わって静かだ。
時計を見れば21時30分。
...そろそろ帰らなくちゃ。
俺は来た時と同じく1人で、だけど来た時とは真逆な思いを抱えて電車に揺られた。
そして、地元の駅に着くととぼとぼと電車から降り駅を出る──
その時、
「...本当に...ごめんなさい......」
「...のせいじゃないから、安心して」
聞き覚えのある声が...微かに聞こえてきた。
俺は下を向くのをやめ、声のした方に視線を向ける。
そこには、翼と浴衣を着た未菜が人から隠れるように物陰にいた。


