【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



俺は、花火大会とかそうゆうのは何か特別な事柄なため、そうするのが普通なのかと思った。

だから、快く了承した。



その時の未菜の表情はどこか安心したように見え、また、今日1番の笑顔を見せたような気がしたのはきっと...俺だけが知っていること。



「あと...10分」



携帯の時計を見れば、その都度なかなか進まない時間にため息がこぼれる。



早く会いたい。



駅で待ち合わせをしている人は山ほどいる。

その中には浴衣を着た人も沢山いて、カップルも沢山いて、みんなこれから始まる花火に浮かれた顔をして笑っていた。



未菜も...浴衣着てくるのかな...?



そんなことを考えてる俺は未菜の浴衣姿を想像しては口元がニヤケ、かなりキモイ。



俺は高鳴った心臓を抑えるため空を見上げた。



空は綺麗に黒から青にグラデーションされていて、雲も1つもない。

こんな天気の良い日は、花火大会に最適だ。



けれど、俺の心臓は少しだけ収まっただけで。

これから未菜と花火を見ると考えただけで、俺は浮かれっぱなしだ。



ヒューーーードーーーーーーン!!!!──



その時、俺の耳いっぱいに...花火の音が聞こえてきた──



花火を見ている観客がいる河川敷の方からは、1発目の花火に対しての拍手が湧いている。