【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



***



昨夜。



《明日楽しめよ!!バカ瑠星!》



翼からこんなメールが届いた。



「バカは余計だっつうの!」



でも、翼のおかげで明日は無事に未菜と花火大会に行けることになったのだ。



あの後未菜と無事話すことが出来て。

どうして避けていたのか聞きたかったけど、未菜は真っ先に『ごめんね』と何度も謝っていて、そんな未菜を責めるような事は出来なかった。



とにかく、未菜と元の関係に戻れただけで俺は満足。



そう思っていたんだ──



───
──




未菜との約束の時間まであと、20分。



明らかに早く家を出てきた俺は、案の定待ち合わせの場所にかなり早く着いてしまったのだ。

さすがに20分前となれば、いくらなんでも未菜はまだ来ていない。



本来なら近所の駅前で待ち合わせをするのだが、今日は花火大会ということもあり、いつもとは違う場所。

花火大会の会場の最寄り駅で待ち合わせ。



『せっかくの花火大会なんだし、ちょっと違う所で待ち合わせしよ!』



これを提案したのは未菜だった。