【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜



「お待たせ!」



バニラのアイスを持つ手をちさちゃんに向けると、千沙ちゃんは笑顔でそれを受け取った。



「ありがとうございます。ここのアイス...大きいんですね」



そう言われて気づいた。

千沙ちゃんは転校生で、ここのテーマパークに来たのは初めてなんだった。



「ここのアイスはね、普通サイズも売ってるんだけど特大サイズもあるんだよ」



「えっ、なんで普通サイズにしないんですか!?」



そりゃそうだよね。

けど...



「特大サイズの方がさ、面白いじゃん!」



「アハハっ!そんな瑠星先輩の方が面白いですよー」



「えっ、そうかな??」



面白いと言われなんだか照れくさい。



「ふふ、それじゃあアイス頂きます」



「どーぞ」



千沙ちゃんは美味しそうにバニラのアイスを頬張った。

そして、何度も美味しいと口にしていた。



「ところで、瑠星先輩は食べないんですか??」



俺の持っているチョコレートのアイスを見て聞いてきた。

きっとこのアイスは俺が食べるとでも思っていたのだろう。