「お待たせ!」
バニラのアイスを持つ手をちさちゃんに向けると、千沙ちゃんは笑顔でそれを受け取った。
「ありがとうございます。ここのアイス...大きいんですね」
そう言われて気づいた。
千沙ちゃんは転校生で、ここのテーマパークに来たのは初めてなんだった。
「ここのアイスはね、普通サイズも売ってるんだけど特大サイズもあるんだよ」
「えっ、なんで普通サイズにしないんですか!?」
そりゃそうだよね。
けど...
「特大サイズの方がさ、面白いじゃん!」
「アハハっ!そんな瑠星先輩の方が面白いですよー」
「えっ、そうかな??」
面白いと言われなんだか照れくさい。
「ふふ、それじゃあアイス頂きます」
「どーぞ」
千沙ちゃんは美味しそうにバニラのアイスを頬張った。
そして、何度も美味しいと口にしていた。
「ところで、瑠星先輩は食べないんですか??」
俺の持っているチョコレートのアイスを見て聞いてきた。
きっとこのアイスは俺が食べるとでも思っていたのだろう。


