目を閉じれば、

キミの泣き顔、

キミの叫ぶ声、

キミの〝大丈夫〟と言う嘘の言葉、

雪で白くなった道路が赤く染まり、

そして...

その真ん中に横たわるキミを思い出す。



それから、最後に…

病院のベッドに横たわるキミの姿。



キミとの幸せな思い出はたくさんあるはずなのに、思い出すのはいつもこの光景。



俺がいたらキミを傷つける。

俺はもうキミを傷つけたくない。



「僕、あんたのこと嫌いなんだよね」



本当に嫌いなのは俺自身だ──