Rain

先生は「何かあったら、いつでも準備室に来い」って言ってくれた

「俺はいつだってここにいるから」って言ってくれた





私は、準備室に着くと、ノックもせずに中に入った



先生は、そんな私に驚いて顔を上げた
けれども、来たのが私だと気が付くと、心配そうな顔をして言った

「…本條?…何かあったのか?」

そう言って、私の方に来て、俯く私の顔を覗きこむようにして見てくる

私は、そんな先生から目をそらして、聞こえるか聞こえないかのような小声で言った

「…先生…………前に……初めて会った時に、「あんたは何で、雨が嫌いじゃないのに嫌いって言ってるんだ?」って聞いたよね…?」

何故か私の口からは、そんな言葉が出てきた



先生は、いきなりそんな事を聞かれたからか、一瞬ビックリしたような顔をしたけれど、すぐにいつもの顔に戻り「…あぁ」と言った