Rain

結局、私は体育の授業の間は、なるべく先生の側にいるようにして難を逃れた。

そして、授業が終わると同時にトイレに向かい、そこで制服に着替えて、そのまま弁当を持って屋上に向かった



屋上のドアを開けると冷たい風が私の体に容赦なく吹き付ける

今日は、いつもよりも肌寒い。

その為、幸か不幸か屋上には誰も居なかった



私は、そんな屋上で弁当を開き、1人溜め息を吐いた






……愛実達と向き合うと決めたのに…

さっき、先生にも宣言したばかりなのに……

でも、どうしても、いざとなると勇気が出なかった


そんな事を考えながら、ふと時計を見ると、もう後、10分少々で授業が始まる時間だった

「…こんなことじゃダメだ……ちゃんと向き合うって決めたんだから…」

私は小さくそう呟き、頬をペチペチと軽く叩いた後、もう一時間近くも前に開けたのにも関わらず、全く手をつけられていなかった弁当を勢いよくかっこみ、屋上を後にした