Rain

それに聞かなくても分かる事がたった1つある

その人が今、どうしているかは分からない
先生になっているかも分からない

でも、たった1つ

先生はその人の事が大好きだということ

それだけは分かる




その人の為に先生になった

そして何より、その人の事を話している時の特別な笑顔


それを見たら誰だって分かる










私は、はち切れそうな程、痛む胸をギュッと押さえた




そんな私とは裏腹に、先生は相変わらず淡々と話す

「それに2、3時間目は体育だろ?体育の丸山先生は、あの人、出席まともに取ってないからサボってもバレないし、4時間目の数学の岡田先生は、サボっても、後から「体調が悪かったので保健室に行ってました」って言えば深く聞いてこないし、だから、まだ当分サボろうと思えばサボれるだろ」

先生のその言葉を聞いて、私の中に1つの疑問が生まれた

「…先生……昨日来たばかりなのに、随分詳しいですね…」

先生は、この学校に2年通っている私よりも先生方の授業スタイルや性格に詳しい

すると先生は、また驚くべき事を言った

「…俺、ここの卒業生なんだよ。
だから10年以上前から居る先生なら、全員把握してる。
それに、さっきも言った通り、高校時代よく授業サボってたからね」

「え!?そうだったんですか!?」

私は驚いて聞き返した