Rain

私は、大急ぎでその手紙の封を切ると、中を確認した







『美雨へ
何も言わずに、いきなり居なくなってごめんな

他にも手段があったのかもしれない
けれど、未熟な俺にはこの手段しか思い付かなかった

本当にごめんな

でも、最後に美雨にどうしても伝えたい事があったんだ

君は、私と付き合ったせいで俺を酷い目に遇わせてしまったと嘆いていたけれど、それは全然違う

俺は君と出会えたおかげで、もう1度、本気で笑う事が出来たんだ

君と付き合えたおかげで、もう1度、本気で人を愛する事が出来たんだ

君と出会って付き合えた時間は凄く短かったけれど、その短い時間は俺の今までの人生の中では、かけがえのない時間であり、宝物だ

君にこんな事しかしてやれない未熟者でごめんな

俺は、これから色々な人と知り合い、ぶつかり合いながら、立派な1人の人間になっていこうと思ってる

だから、君も幸せになって―――…

君は変わった

出会った時よりも強くなったし、優しくなった

今の君になら、きっと君の事を1番に大切にして、本気で愛してくれる人が他にも現れると思う













でも、もしも、君と僕がそれぞれの人生を歩んで、また新しい恋をして、それでもお互いを忘れられなかったなら

そして、そんな時に偶然、再会するような事があったなら


その時は







もう1度、俺と付き合って下さい














美雨、愛してる』