Rain

私はチャイムも鳴らさずに勢いよくドアを開けた



そして部屋の中を見た時、私は愕然とした





























部屋の中には何も無かった―――…















先生らしいモノトーンの家具も




戸棚に入っていたダージリンも




二人で愛し合った黒いソファーも全部







無くなっていた―――…

























「……嘘つき…………」

私は小さく呟いた

……次は、私の為にダージリンを用意しておいてくれるって言ってたじゃない

………ずっと俺の側にいてって言ってたじゃない



…なのに、先生の方から離れていくなんて…………



ここには誰もいない

何もない

ダージリンも、ソファーも何も………




―――何も…?



その時、私はふと、部屋の中に1通の手紙が置いてあるのに気がついた