Rain

教室に着くといつもの様に愛実の席に集まって世間話を始める

そんな中、愛実がふと、思い出したかのように言った

「そういえば今日から新しい先生来るんだよね?」

そう、今うちのクラスの担任は産休に入って来ていない


「そうだよー」
私は笑顔でそれに答えた




「彩、イケメンがいいなー!」
そう言って目を輝かせる彩を横目に、サヤカは相変わらずの面倒くさそうな態度で髪を弄りながら言った


「ウチは男でも女でも良いから面倒臭くない奴がいいなぁー。暑苦しい奴とかマジ勘弁…」




そんな二人の話を笑いながら聞いていた愛実が不意にこちらを向き、言った

「でも担任の細谷先生の代わりなら今日、来る先生も美術の先生って事だよね?美雨、美術委員だから、これから沢山話す事あるんじゃない?」




そうだ、私は美術委員だ
委員決めの時に、美術の授業がある期間は短い上に、回数も他の教科よりは少ないので、楽だと思い選んだ
今、愛実に言われるまで、すっかり忘れていた


「あ、そうだアタシ美術委員だった!すっかり忘れてた!だったらイケメンがいいなー!」

私は笑いながら、適当に話を合わせた

正直、イケメンだろうが、そうじゃなかろうが、どうでも良いんだけど


それを聞いて来る教師がまだイケメンと決まった訳でもないのに彩が悔しそうに言った

「うわー!うわー!美雨ずりー!彩も美術委員にしとけば良かったー!」

そんな彩に対して、私が笑いながら「まぁまぁ、まだイケメンと決まった訳じゃないから」と言った時だった